上司から必要とされる部下って、、、?
そんな疑問にお答えします。
☑記事の内容
- 上司から必要とされる部下となる必要性
- 上司から必要とされる部下の特徴
- 誤解している「気にしなくていいこと」とは
私は自動車メーカーの工場で改善活動の指導を10年以上行ってきました。実績を金額に換算すると1億円以上の改善を行なってきたいわゆる改善のプロです。
そんな私が解説します。
上司から必要とされる部下となる必要性
部下として上司から必要とされる部下になぜなる必要性があるのでしょうか?それは以下のようなメリットがあるからです。
- 実績評価で優位性が働く
- 良い情報が集まる
- チャレンジしやすくなる
実績評価で優位性が働く
出世に興味がない方でも、同じ仕事であれば高い賃金を受け取りたいものですよね。そのために必要なのは昇給です。上司に必要とされる部下になることで昇給の根拠となる実績評価で優位性が働きます。
厳格な上司といえ、人である以上感情的な評価が必ず入ります。
例えば、まったく同じ勤務状況で同じ実績を上げている2人の部下がいたとします。しかし、評価のAランクはあと1人分しかない場合があります。このような場合は感情的に「必要だな」と感じる部下の評価をAランクとします。
上司の心情は、「この部下は必要だな、、、」→「長く在職してほしいな、、、。」→「同じ成績ならこの部下をAランクにするか」となるわけです。
このような原理で実績評価での優位性が働くのです。
良い情報が集まる
上司に必要とされるとよい情報が集まります。良い情報が集まると良い仕事につながっていきます。
例えば、上司と一緒に休憩しながら雑談を行っている中で「今度、新しく○○といった活動を部内で立ち上げることが取締役会で決定してね、、、」といった会話があるかもしれません。
このような情報は上司としても誰にでも話しているわけではないのです。必要とされ信頼している部下にしか話しません。
他の同僚が知らないような情報が集まることで、「私に○○活動の立ち上げを手伝わせていただけませんか?」と仕事のチャンスを獲得できることもあるのです。
チャレンジ=挑戦しやすくなる
上司に必要とされていると様々なチャレンジ=挑戦に取り組みやすくなります。
上司に必要とされる部下は上司に挑戦についての理解を得ることができます。理解を得ることができれば上司は適切な範囲でサポートやフォローをしてくれます。これにより果敢にチャレンジすることができるのです。
また、スキル向上のために資格取得やセミナーに通うなどの理由で残業を抑制したい場合にも上司から必要とされている部下であれば「頑張ってこい」と快く背中を押してもらうことができます。
このようなことから、上司に必要とされている部下であれば様々な挑戦が行いやすくなるのです。
上司から必要とされる部下の特徴
上司から必要とされる部下には以下の特徴があります。あなたはいくつ当てはまりますか?数多くあてはまる人は上司に必要とされている可能性が高いです。
- 積極的にコミュニケーションをとる
- アウトプットが安定している
- 上司の本音を理解しようとする
- 上司の行動に続くことができる
- 論理的と感情的を両立できる
- さりげない自己アピールができる
- 上司を信頼しようとする
- 逆境でも逃げない
- 成長意欲がある
- 大人な対応ができる
積極的にコミュニケーションをとる
「自ら報連相を行う」「上司に相談する」など積極的にコミュニケーションをとります。特に相談は上司の能力を認めているということですから、上司との信頼関係を築くためには不可欠です。
アウトプットが安定している
仕事のアウトプットが安定している部下は上司にとって心強いものです。
上司は様々な業務を部下に振り分けます。その時にいつも安定した結果を出す部下は心強いものです。業務の成果を計算できる部下は手放したくないものです。
上司の本音を理解しようとする
上司は立場上、本音を語るということは行うことができません。建前で語ることが多いのです。
そんな中、上司の本音を理解してくれる部下がいれば心強いものです。「本当は○○してほしい」といった上司の本音を引き出し、さらに実行してくれる部下であれば手放したくないものです。
上司の行動に続くことができる
上司による変革案などの提案が提示されることがあると思います。多くの部下は現状から変革することに抵抗感を示します。
そんな中「それいいですね、やりましょう。」と上司に続き行動できる部下は心強いものです。
論理的と感情的を両立できる
現状分析や対策案の立案など論理的な発想ができる部下は必要とされます。
論理的な面に加えて上司の感情面にも配慮できる部下はもっと必要とされます。上司といえど人の子ですから、論理的に正しくても過剰的に受け入れることのできないこともあります。
この論理的と感情的を両立できる部下は大変貴重とされるのです。
さりげない自己アピールができる
自己アピールを全くしい部下は信用できなないものです。逆に自己アピールがが強い部下も鬱陶しく感じるものです。
「挑戦したい仕事」や「自らのキャリアプラン」などをさりげなく自己アピールしてくる部下に対しては、部下への理解が進みフォローしてあげたいと思うものです。
上司を信頼しようとする
上司に疑わしい行動があったとしても、上司を信用しようと努める部下には上司も信用で返したいと思うものです。
その逆で、不信の目で見られたら上司も同じように不信感を抱きます。上司を最後まで信頼してくれる部下を上司は信頼するものです。
逆境でも逃げない
誰でも「難しいこと」「怖いこと」「見たくないこと」「聞きたくないこと」を前にして逃げたくなるものです。しかし上司はその逆境に立ち向かうことを求められていて、逃げるわけにはいきません。
上司とともに逆境に挑む部下を、上司が必要としないわけがありません。
成長意欲がある
目の前の仕事だけだなく、自分を成長させようと少し難易度の高い仕事に挑戦する部下は未来への期待が膨らみます。期待ができる部下は貴重です。
上司は部下が成長意欲を示してくれれば、新しい仕事を割り振る、学びの時間を確保するなどのポートを行いものです。
大人な対応ができる
わがままな態度や発言がなく、終始落ち着いた態度で仕事に励むことができる部下つまり「大人な対応」ができる部下は必要とされます。
「大人な対応」をする部下とともに働くことは心地よく、誇らしく思えるものです。部下から学びたいと考えることもあるかもしれません。
誤解している「気にしなくていいこと」とは
「上司に必要とされる部下になるべきだ」と思っていても、気になることがあります。
「上司にこびているようで、、、。」といった意見や、「同僚からの”やっかみ”が気にになります。」といったことです。
結論としては、同僚やその他の人からの「やっかみ(ねたみ、うらやみ)」は「気にしない」が正解です。
上司に必要とされる部下を目指すと、「上司の腰巾着だ」「あいつはゴマすりで出世した」と思われたり言われることもあります。
そのような「やっかみ」は仕事で成果を出せない人の行動できない自分への言い訳だからです。
上司に必要とされる部下になることは、会社組織の中で成果を上げていくためには必要な「普通の」スキルです。その「普通」のスキルさえ身に着けようとしない人の意見は価値がないとし、聞き流すべきなのです。
「成果を上げたいから行動できる」あなたと、「成果を上げたいフリをして行動しない」同僚とは考えが違って当たり前なので気にかける必要はありません。
ですので、同僚やその他の人からの「やっかみ(ねたみ、うらやみ)」は「気にしない」が正解なのです。
まとめ
記事のまとめです。
- 上司から必要とされる部下となる必要性
- 実績評価で優位性が働く
- 良い情報が集まる
- チャレンジしやすくなる
- 上司から必要とされる部下には特徴がある
- 同僚たちの「やっかみ」は無視でOK
上司に必要とされる部下になるためについて解説しました。
会社で働く人で成果を上げたいと思う人には「当たり前のスキル」です。しかし、その特性上先輩から教わることもありません。
この記事を見てくださった成長意欲のある方は是非、実行し身に着けていきましょう。