改善しなきゃな、、、。なかなか進まないんだよな、、、。
そんな悩みにお答えします。
☑記事の内容
- 改善のアイデアの出し方 3つ
- 改善ポイントを見つけるコツとは?
- 改善を行う時の注意点
私は自動車メーカーの工場で改善活動の指導を10年以上行ってきました。実績を金額に換算すると1億円以上の改善を行なってきたいわゆる改善のプロです。
そんな私が解説していきます。
改善のアイデアの出し方 3つ
改善が思いつかない、、、。そんな時に役立つ改善のアイデア出しの方法を3つお勧めします。
- ECRSの視点で考える
- マインドマップで考える
- ブレーンストーミング法を行う
ECRSの視点で考える
ECRS(イクルス)とは
- Eliminate(排除)
- Combine(結合)
- Rearrange(交換)
- Simplify(簡素化)
の英語の頭文字です。改善の4原則と呼ばれています。
改善すべきことをどうするべきかの方向性を導き出せます。
ほとんどの場合は簡素化(簡単にするには)の考えに偏っていることが多く、排除(なくす)結合(他のことと一緒にする)交換(違うものに置き換える)といった視点が抜け落ちているものです。
マインドマップで考える
マインドマップを活用し問題の全体図を把握したり、アイデアを芋づる式に頭の中から引っ張り出すことができます。
改善案について自分の頭の隅から隅までスキャンできる、そんなイメージです。
ブレーンストーミング法を使う
ブレーンストーミングとは複数の参加者で意見を出し合っていく手法です。
特徴的なことは「意見の否定をしない」といったことで、これにより自由な発想を得ることができます。
自身の知恵では足りないところをメンバーや協力者の知恵を借りてアイデアを出していきます。
改善ポイントを見つけるコツとは?
「改善のアイデア出についてより、実際に改善すべき点を見つけることに苦労する」といった場合もあると思います。
改善すべき点は難しい分析や解析をしなくても、感覚的に改善点を発見する方法があります。
それは、「不」がつくことを洗い出すことです。
- 不満
- 不安全
- 不便
- 不必要
- 不良
- 不公平
- 不利、、、。
といったことを思い浮かべてください。「不」がつく感情や行動には必ず改善点があります。
業務での「不」を書き出して、その中から効果的で取り組みやすそうな改善に取り組みましょう。
改善を行う時の注意点
いざ改善をするとなったときに注意すべき点です。
- コストを意識する
- 会社や部門の目標に貢献できるか検討する
- 失敗しても後戻りしない
コストを意識する
業務で改善を行う以上はコスト意識が重要です。
その業務を改善すること得られるコストメットは?と考え、改善コストと比較してみましょう。
この時、直接的なコスト(作業時間の低減、材料費の低減)以外のコストについても検討することが重要です。
重大災害の予防につながる、管理の手間の低減になる、、、。など2次効果があるはずです。これらの間接的なコストについても比較しましょう。
会社や部門の目標に貢献できるか検討する
改善内容が部門や上位の目標に貢献できるかどうかの検討が重要です。
業務は最上位の目標達成のために行われるものですから、改善活動がその目標から外れてしまうことは避けなければいけません。
「安全」と「業務効率」、「品質」に関する改善であれば目標とずれることはほとんどないと思います。
上記の3つ以外の改善を行う際は特に注意して確認してみましょう。
失敗しても後戻りしない
改善を進めていくことで改善自体が失敗だった、効果が期待以下だった。といったことがあると思います。
この時に改善した部分や手順をもとの作業に戻さないようにしましょう。
さらに改善を重ねて成功につながるようにします。
もとの作業や手順に戻すことで、その場は問題なく収まりますが、長期的な視点で見るとマイナスな面があるからです。
改善を継続していくためには成功体験が積み重なることが重要です。
ですので、行った改善を失敗で終わらせずに改善を積み重ねて成果を出すことで成功体験へつなげることが重要なのです。
また、改善を見直し、手を加えていくプロセスで以前の検討では気づかなかったことに気づくなど、改善のレベルアップにもつながります。
ですので、改善の失敗はさらに改善を重ねる必要があるのです。
まとめ
記事のまとめです
- 改善のアイデアの出し方
- ECRSの視点で考える
- マインドマップで考える
- ブレーンストーミング法を行う
- 改善ポイントを見つけるコツとはは「不」を探すこと
- 改善を行う時の注意点
- コストを意識する
- 会社や部門の目標に貢献できるか検討する
- 失敗しても後戻りしない
改善について解説しました。
極端なことを言えば、単純作業以外の業務で価値を生み出すのは改善作業です。
様々な場面で改善について考え、検討を行っていきましょう。