改善が思うように進まないなぁ、、、。
そんな悩みにお答えします。
☑️記事の内容
- 改善が行き詰まって悩むあなたへ解決策3選
- ブレーンストーミングで意見を引き出そう
- 固定観念に気づき取り払うには?
この記事を書いている私は、自動車メーカー工場で改善活動の指導経験が10年以上。金額換算すると1億円以上の改善経験があります。
そんな私が解説します。
①改善が行き詰まって悩むあなたへ解決策3選
解決策です。実行して改善を進めていきましょう。
- 1人で悩まず他人の知恵を借りる
- 固定観念を取り除く
- 背水の陣で挑む
わたしはこの3つでほとんどの行き詰まりを解決してきました。
1人で悩まず他人の知恵を借りる
一番効果的な方法です。同じ職場の人に聞くことはもちろんですが、他の部署の人、友人、知人、ありとあらゆる知り合いに意見を聞いてみましょう。
後半で解説をしますが、ブレーンストーミングなどで意見を出し合う事もオススメです。
固定観念を取り除く
固定観念は視点について変化させることで取り除くことができます。
固定観念は思考を停止させる悪い「ヤツ」です。考え方に柔軟性を持って取り組んでいきましょう。
素晴らしい改善はほとんどの場合固定観念の向こう側にあることが多いです。
背水の陣で挑む
現実的な背水の陣での挑戦はおすすめしません。
擬似的に追い込まれた状況を作ることで固定観念を取り除く方法です。
リーダーとして改善活動を行ってるのならスケジュールを短く設定したり予算を低く設定します。すると思いもよらない良案がでてくるものです。
②ブレーンストーミングで意見を引き出そう
ブレーンストーミングとは自由に意見を出し合っていく方法です。
手順は以下です。
- 問題についての説明をする
- ブレーンストーミングという方法で意見を出し合うことをメンバーに伝える
- 注意点について守るよう伝える
- 発言の質ではなく、量を重視する
- 批判せず、粗野な考えを歓迎し、自由奔放な発言をする
- いい発言があれば、そのアイデアを結合し発展させる
- ブレーンストーミング中に判断・結論を出さない
- 発言をポストイットやのふせん等に書き込み掲示していく
- 便乗や近い考え方の意見はグループ化する
- これ以上発言が出ない、出来ない状態に至るまで続ける
これの方法により様々な意見を引き出すことが出来ます。
日頃からメンバーとブレーンストーミングをして慣れておくことも重要です。
リーダーや進行役の人は以下のポイントとを押さえておきましょう。
- ・発言の量についての目標を定める
- ・「ブレストの最中は、決して発言された内容の吟味や分析をやろうとしない」という原則について、実に注意深く事前に参加者に注意喚起しておく
- ・リアルタイムで発言内容を全員の前に提示する(Excel方眼紙、パワーポイント、ふせんなどを活用)
- ・一定量の「吐き出し」が達成され、これ以上発言が出てこなくなったときには、一旦休止をして、グルーピングをしてもよい。グルーピングをした結果、新たな発言のネタが思い浮かぶ場合は、もう一度出し切る。このサイクルを回す。
③固定観念に気づき取り除くには?
固定観念に気づくには問題に対して「なぜそうなのか?」と問いただしていきます。
「常識だから」、「そういったものだから」、「それが普通だから」と説明にならない答えが出たところが固定観念です。
気付いた固定観念を取り除いていきましょう。
取り除くには、気付いた固定観念への視点について変化させることで行っていきます。
視点を変える
見る方向を変えることで固定観念を取り除きます。
製造部門で困難な事も他部門から見たら大した事ない作業ということもあります。
そのくらい見る方向(人や環境)で問題のハードルは変化するものです。違う業界、業種、用途、職位など様々な視点で見てみましょう。
複数の視点を同居させる
複数の視点で考えることで固定観念を取り除きます。
特におすすめの組み合わせ方は違う業界、業種、業態、の組み合わせです。
様々な組み合わせで自由に考えてみましょう。
視点の価値基準を変える
何に価値を置くべきか?について変えることで固定観念を取り除きます。
現在での価値以外で考えると意外な発見があるものです。
在庫しすぎたCDケースを卓上カレンダーのケースとして売りさばいた例もあります。
光学メディアの為のケースとしての価値を卓上サイズの自立するケースという価値で考えたため解決した例です。
まとめ
改善に行き詰まったら、、、
- 人に頼る。様々な意見を引き出すためにブレーンストーミングが有効。
- 固定観念を取り除くために視点を変化させる
- 背水の陣を擬似的に設定して見る
改善を続けていくと様々な問題に行き詰まります。
必ず改善は実行できると信じて、今回の記事の解決方法を試してみてください。
手法や考え方は何度も行う事で上達します。大きな壁にぶつかる前に日頃の小さな改善にも取り入れて訓練をしておくことをおすすめします。