【TPM 6】TPMについて理解を深めよう

TPM
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TPMについて詳しくなりたいな、、、。

そんな疑問にお答えします。

☑記事の内容

TPMの心得  第6回

私は自動車メーカーの工場で改善活動の指導を10年以上行ってきました。実績を金額に換算すると1億円以上の改善を行なってきたいわゆる改善のプロです。

そんな私が解説します。

TPMの心得  第6回

  1. QCストーリーで改善を進める
  2. QC7つ道具を使いこなそう
  3. 設備の故障から多くを学ぶ

QCストーリーで改善を進める

改善はQCストーリーに沿って進めます。なぜなら問題解決を合理的に進めるにはとても有効だからです。

QCストーリーは

  1. テーマの選定(問題の発見)
  2. 現状把握と目標の設定(問題の調査)
  3. 活動計画の作成(改善の計画)
  4. 要因の解析(原因の追究)
  5. 対策の検討と実施(原因の排除)
  6. 効果の確認(成果の確認)
  7. 標準化と管理の定着(再発の防止)

といった手順で進めていきます。

問題解決は問題の調査や原因の追求といった手順を踏むことで、確実に行うことができます。

思い付きでの対策は「十分な効果が出ない」「目的とずれがある」などうまくいかないことが多いです。

問題を解決するための改善には必ず「現状の把握」「要因の解析」「対策の検討と実施」「効果の確認」ステップは必ず必要です。

他のステップはこの4つのステップを補完するものとなっています。

ですので最低限はこの4つのステップは行うようにしましょう。

QC7つ道具を使いこなそう

QC7つ道具とは「パレート図」「特性要因図」「グラフ」「管理図」「チェックシート」「ヒストグラム」「散布図」の7つに「層別」を加えた8つのツールです。

一般的な7つ道具には「層別」はないのですが、問題を細分化やデータの整理に大切な考え方、ツールですので加えてあります。

パレート図

棒グラフと折れ線グラフの組み合わせで重点志向の見える化が必要な時に活用します。

特性要因図

言語データを用いて、現象(結果)と原因の関係性を整理するときに活用します。

グラフ

データを比較したりわかりやすくするために視覚化するときに活用します。

管理図

「管理図」は工程が安定しているかどうかを目で見てわかりやすくする時に活用します。

チェックシート

個別データの集計に活用します。

ヒストグラム

「ヒストグラム」はデータの分布を柱状グラフで表現する時に活用します。

散布図

「散布図」は2つのデータ間にどんな関係があるのかという特性関係(相関関係)を表現する時に活用します。

層別

「層別」はデータをグループ別に分けて問題点を把握する時に活用します。

この7つのツールは「作成が簡単」「誰でも使いやすい」「目で見てわかりやすい」特徴があります。

上手に活用することで現場の事実を正しく把握することや、問題の主要因のあぶり出しができます。

TPM活動では必ず使う場面が何度も出てきますので、使いこなせるようにしましょう。

設備の故障から多くを学ぶ

呼称は設備に強度以上のストレスがかかったり、設備の強度が失われた場合に発生します。

多くの故障が基本条件の整備不良における強制劣化が原因だということも事実です。

故障が起きると「短時間での復旧」を行ないます。これが落とし穴となっているのです。

「短時間での復旧」のためには経験に基づく想像から部品の交換や、決めつけによる対策を行ってしまいます。

一旦、復旧してしまえば真の要因は埋もれてしまい、同じ故障の再発へとつながります。

設備が故障したらチャンスと捉え学ぶことが重要です。

  1. どこで何が起こって故障しているのか可能な限り確認する
  2. なぜ発生したかを「なぜなぜ分析」等で再発防止策が出るまで考える
  3. 対策を行い、点検項目に落とし込む、図面を改定するなどの標準化を行う

この故障への対応にもQC7つ道具が活用できます。

特に問題の深堀りに「特性要因図」を活用して要因を追求していきます。

まとめ

記事のまとめです

TPMの心得  第6回

  1. QCストーリーで改善を進める
  2. QC7つ道具を使いこなそう
  3. 設備の故障から多くを学ぶ

TPM活動全般で役立つ心得を中心にしています。


問題解決行動はどんな場面でも必要になってきます。

QCストーリーとQC7つ道具は応用が利くものなので、どんな問題にも利用してみましょう。

TPM活動の心得はまだまだありますので数回にわけて続けいていきたいと思います。

活発なTPM活動になるよう、心得を全員で共有することも大切です。