初心者でもできる改善の方法や手順が知りたいなぁ。
でも初心者が改善して効果が出るのかな、、、。
初心者でも大丈夫!!その疑問、答えします。
☑️本記事の内容
- 初心者でもできる改善方法の5ステップまとめ
- 初心者でも簡単に成果を出せる理由について
- 改善時をする際に注意すべき落とし穴3つ
この記事を読むことで初めての方でも改善ができ、結果が出せるようになります。
この記事を書いている私は、自動車メーカー工場で改善活動の指導経験が10年以上。金額に換算すると2億円以上の改善経験があります。
そんな私が解説していきます。
初心者でもできる改善方法を5ステップにまとめました
改善に必要なステップをまとめました。1ステップずつ確実に行なうことで必ず成果が出ますので頑張りましょう!!
☑️改善の5ステップ
- 問題点への気づき
- 問題の観察
- 目標の設定と改善案の検討
- 改善の実施と評価、確認
- 改善の標準化
ステップ1 問題点への気づき
改善するべき問題を見つけましょう。仕事の中でやりにくいなぁ、分かりにくいなぁと感じることがあれば改善すべき問題です。
詳しくは下記の記事でも解説しています。
ステップ2 問題の観察
気づいた問題をよく観察しましょう。
やりにくい原因はどこにあるのか?仕事のどの部分がなぜ分かりにくくなっているのか?問題点について十分に観察することでその悪さ(真因)を見つけます。
手軽に悪さ(真因)を見つける方法として「なぜなぜ分析」があります。詳しい方法は下記記事で解説していますのでどうぞ。
ステップ3 目標の設定と改善案の検討
問題の悪さ(真因)を見つけることができたら改善の目標を立てます。また、目標を達成するために必要な改善案についても考えていきましょう。
目標の設定
改善の目標は主に3つのパターンになってきます。
- 問題を無くす
- 問題を減らす
- 問題を変える
問題を無くす
問題を無くすとは、その問題の業務や作業を完全に無くしてしまう改善目標です。
一番ハードルが高いですが効果は抜群です。
問題を減らす
問題を減らすとは、その問題の業務や作業を行う回数や機会を減らす(まとめる)改善目標です。ほとんどの改善はこれにあたります。
効果は減らす分だけ上がっていきます。
問題を変える
問題を変えるとは、その問題の業務や作業を他の方法(今より簡単)に変えていく改善目標です。初めての方はここから目指していくと改善していきやすいです。
効果は他の2つに比べると低いですが、手軽にできる。改善効果の実感が早くモチベーションが上がるというメリットがあります。
改善案の検討
改善目標が決まったら改善案について検討していきましょう。
検討すべき項目は多々ありますが、下記の4つは必ず検討しましょう。
- 現実性(実施の容易度)
- 改善案を実行するためのコスト
- 改善案を実行するまでの期間(納期)
- 製品や業務に与える影響度
どれを優先すべきは現場や職場によってそれぞれです。ここは重要なところなので検討し、上役に相談することをお勧めします。
リンク 社会人の相談の仕方
ステップ4 改善の実施と評価、確認
検討の結果決定した改善を実施します。
改善の実施後は改善の効果を評価します。数値での評価(定量評価)と数値以外の評価(定性評価)をしておきましょう。
リンク 評価は定性評価?定量評価?
また、製品や業務の品質、コスト、納期に影響がないことを十分確認しましょう。
リンク 会社が重要としていることは?
ステップ5 標準化
無事に改善が実施できたら最後のステップになります。
「標準化」と聞き慣れない言葉ですがとても重要なステップですので必ず実施していきましょう。
改善を行うことで作業や業務の手順に変更が起きています。この変更を作業指示書や業務手順書へ落とし込んでいきます。
変更の権限がない、よく分からない場合は改善した旨を上役に伝え相談しましょう。
改善を行なっても定着しなければ無駄になってしまいます。この「標準化」を行い現場や職場に定着させましょう。
初心者でも簡単に成果を出せる?
改善がはじめてでも結果は必ず出すことができます。
なぜなら私自身も初めは知識ゼロ、経験ゼロでスタートしたからです。
自動車メーカーに入社後の現場業務では知識も経験もない状態で手探り状態での改善活動を行なっていました。
問題点に気づくこと。観察すること。目標値を決めて改善方法を検討すること。実際に改善を行い、様々な角度から検証、確認すること。最後に標準化。
この手順守れば成果が出ることに気づいたのです。
それでも、初心者だからつまづいて改善が進まず結果が出ないことがあるんじゃないの?と思われる方もいるでしょう。
初心者時代につまづいた箇所や困った箇所については詳しい解説を設けていますのでご安心下さい。
ですので繰り返すようですが、初心者でも手順通りに丁寧に行うことで改善の結果が出せるのです。
改善時をする際に注意すべき落とし穴 3つ
改善を行う際に注意するべき落とし穴が3つあるので紹介します。
知っていれば避けられる事ばかりですので改善を行うときは頭の片隅に留めておく事が大切です。
☑️改善の落とし穴
- 改善することが目的になってしまう
- 改善効果が薄くて元が取れない
- 改善後に不具合があり改善前に戻してしまう
詳しく解説していきます。
改善することが目的になってしまう
これは初心者だけでなくベテランでもやってしまう失敗です。
あくまでも改善は手段であり目的ではありません。
改善を行うことが目的になってしまって効果の怪しい改善を連発し自己満足に陥ってしまうことが良くあります。特に改善活動の成果報告が必要な時などに起きやすいです。
改善効果が薄くて元が取れない
改善案の検討時にしっかりコストについて検討していても起きてしまう現象です。
改善効果の過剰な見積もりが主な原因になります。
改善も会社にとっては投資にあたります。費用対効果が薄い、元が取れない改善を繰り返していると経営を圧迫しかねません。
改善効果の見積もりは慎重に行い、適切な計算で算出しましょう。
改善後に不具合があり改善前に戻してしまう
実際に改善作業を行うと、前の作業方法、業務手順の方が良かった、、、。なんてことはよくあります。
その原因が慣れた作業から初めての作業へ変わったこと(習熟度合いの変化)によるものなのか、改善の影響で新たな問題が発生しているのかをしっかりし見極めなければいけません。
また、新たな問題が発生していた場合においても安易に改善前の作業、業務に戻すことはしてはいけません。新しい問題点は改善すべき問題と捉え改善を積み重ねていきましょう。
元に戻すのは最終手段と心得ておきましょう。
まとめ:初心者でも手順を守れば改善はできる。
記事のポイントをまとめます。
- 改善の手順はシンプルに5ステップです
- 問題点への気づき
- 問題の観察
- 目標の設定と改善案の検討
- 改善の実施と評価、確認
- 改善の標準化
- 改善には落とし穴があります。頭の片隅に留めておきましょう
この記事を読んで頂いた方の改善が成功すること願っています。
改善についての疑問に思うこと、困り事等ありましたらコメントをよろしくお願いします。