【解決策付き】なぜなぜ分析ができない理由3選

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なぜなぜ分析を勉強したけど、使ってないよなぁ、、、。

そんな悩みにお答えします。

☑記事の内容

  1. なぜなぜ分析ができない理由 3選
  2. なぜなぜ分析を使い倒す秘訣とは?
  3. なぜなぜ分析がサクサク進む考え方

私は自動車メーカーの工場で改善活動の指導を10年以上行ってきました。実績を金額に換算すると1億円以上の改善を行なってきたいわゆる改善のプロです。

そんな私が解説していきます。

なぜなぜ分析ができない理由 3選

なぜなぜ分析を勉強したのに活用していない/うまくいかない人には共通点があります。

  1. なぜなぜ分析のフォーマットを持っていない
  2. 問題の整理をせずに始めてしまう
  3. 問題についての知識不足

この3つの共通点があるとなぜなぜ分析に悪いイメージを持って活用しなくなってしまいます。

なぜなぜ分析のフォーマットを持っていない

なぜなぜ分析のフォーマットを持たずに分析を始めようとする人は分析がうまくいきません。

なぜなら、作図や分析内容の修正、移動に時間がかかり、分析に集中できないからです。その結果、2時間も頑張ったのにこの結果かよ!!とアウトプット効率の悪さに愕然とします。

例えば紙にペンで書き進む方法の場合です。前半は問題なく進むでしょう。しかし後半になると「前半の分析にも追記したい」「見直すと階層構造に違和感がある」といった修正を行うことが多くあります。

この場合、紙とペン&フォーマットなしでは追記、修正するスペースがなく困惑してしまいます。

次に、パソコンで作図をしながら分析を行う方法の場合です。この場合はパソコンスキルに左右されますが、ほとんどの方は「分析を考えている時間」より「文字入力の時間」と「作図のための操作時間」のほうが多いはずです。

これでは分析を行っているのか、作図を行っているのかわからない状態になってしまいます。

このような事例からフォーマットを持たずに分析すると「なぜなぜ分析ができない」状態になってしまいます。

解決策はズバリ「なぜなぜ分析のフォーマットを持つ」です。

紙とペンで分析を行うためには、「後から容易に追記、修正できるフォーマット」を準備します。パソコンで行う場合は、「作図のための操作時間」が少ないフォーマットを準備します。

問題の整理をせずに始めてしまう

なぜなぜ分析の問題を整理せずに分析を始める人は分析がうまくいきません。

なぜなら、分析対象の問題の対象が曖昧過ぎると必要以上に分析を行う必要が出てくるからです。必要以上の分析はミスリードにつながり、分析結果を間違ったものにしてしまいます。

例えば、「子供のテストの点数が上がらない」といった問題の分析を行う場合、そのまま分析を始めてしまうと「勉強をしないから」「ゲームをする時間多いから」といった的外れな分析になってしまいます。

「子供のテストの点数が上がらない」の問題を「何の科目の点数」「どんな問題が間違いやすい傾向にあるのか」と整理して分析を始めると的確な分析結果を得ることができます。

ですので、問題を整理せずに分析すると「なぜなぜ分析ができない」状態になってしまいます。

解決策はズバリ「問題の事前整理を行う」です。

実態の調査を行い、分析対象を整理し、限りなく絞り込んで分析を始めます。分析対象が複数になる場合は複数の分析事例として扱います。

問題についての知識不足

なぜなぜ分析の知識不足の状態で分析を始める人は分析がうまくいきません。

なぜなら、分析に必要な知識が不足していると分析のヌケやモレにつながるからです。分析にモレやヌケがあると効果的な対策の立案ができません。

ほとんど場合は自身の業務に関する分析を行うため、知識不足といったことはないと思われます。

配属が変わった部署での分析を行う場合や新製品や新サービスなどの新しいことの分析の場合は知識不足になる場合があります。

この場合に新しく知識や情報を収集せずに分析してしまうと「なぜなぜ分析ができない」状態になってしまいます。

解決策はずばり「知識や情報を収集する」です。

多分知っているではダメです。人に詳しく説明できるくらいの知識と情報を収集しましょう。また、個人では困難な場合は詳しい人などをメンバーに誘い、共同で分析を行います。

なぜなぜ分析を使い倒す秘訣とは?

なぜなぜ分析を使い倒す秘訣が2つあります。

  1. タイピングスピードを向上させる
  2. マインドマップのソフトでなぜなぜ分析を行う

タイピングスピードを向上させる

パソコンでなぜなぜ分析を行うためにタイピングスピードを向上させます。

基本的にはタッチタイピング(ブラインドタッチ)ができて、戸惑いなく入力できるレベルで十分です。

これにより、PCでのなぜなぜ分析が飛躍的に効率化します。

マインドマップのソフトでなぜなぜ分析を行う

なぜなぜ分析をExcelで作図していませんか?
 

なぜなぜ分析にはマインドマップのソフトを利用しましょう。無料で使えるものが多くあります。

マインドマップは考えを深堀りしていく考え方です。なぜなぜ分析は問題の要因を深堀する手法です。「深堀り」の作図が容易にできるようになっているソフトなのでなぜなぜ分析にぴったりなのです。

なぜなぜ分析がサクサク進む考え方

なぜなぜ分析中に行き詰まりを感じることがあると思います。

分析をサクサク進めるためには、

  1. 見直し前提の考え方
  2. ネチネチした指摘の考え方

を行う必要があります。これにより行き詰まりを解消させます。

見直し前提の考え方

分析を行う際にあまり深く考え込まずに分析を進めていきましょう。

じっくり取り組んでも、サクサク進めても見直しと第三者の意見をもらうプロセスは必須です。

ですので見直し前提に次々と分析を進めていきましょう。

ネチネチした指摘の考え方

とにかく問題を細かく考えましょう。そうすれば分析がサクサク進むはずです。

これは細かすぎるかな、、、と感じることもどんどん分析に反映していきます。このネチネチの効果でモレやヌケを予防することもできます。

まとめ

記事のまとめです。

  1. なぜなぜ分析ができない理由 3選
    1. なぜなぜ分析のフォーマットを持っていない
    2. 問題の整理をせずに始めてしまう
    3. 問題についての知識不足
  2. なぜなぜ分析を使い倒す秘訣とは?
    1. タイピングスピードを向上させる
    2. マインドマップのソフトでなぜなぜ分析を行う
  3. なぜなぜ分析がサクサク進む考え方
    1. 見直し前提の考え方
    2. ネチネチした指摘の考え方

なぜなぜ分析を使い倒す方法について解説していきました。

なぜなぜ分析は回数をこなし、なれることが重要です。

どんどん回数をこなし、分析経験を積むためにもPCでソフトを使って作図しましょう。