自分の周りの改善はやってきたけど、改善の上手な人ってどうやって改善を行なってるのだろう、、、?
改善力を向上させたいな。でも、どうやったら向上するのだろう、、、?
そんな悩みにお答えします。
☑️記事の内容
- 【納得‼︎】改善の上級者がやっていること 3ステップ
- 改善に必要な「PDCA」とは?
- 誰でも改善の上級者になるべき理由
自動車メーカーの工場で改善活動の指導を10年以上行ってきました。金額に換算すると1億円以上の改善を行なってきたプロです。
そんな私が解説していきます。
1、【納得‼︎】改善の上級者がやっていること 3ステップ
- 職場や現場が近い将来なりたい姿といった目標に対して足りないものを理解する。
- どうしたら目標が達成できるかを考え、実現可能なサイズ感まで分解していく。
- 実現可能な改善を行なっていく
上級者の改善は【ある目標の達成のための改善】、【結果の積み重ねが大きな目標達成になるように予め考えてある改善】です。
そんな改善上級者がやっている事について解説していきます。
ステップ1 職場や現場が近い将来なりたい姿といった目標に対して足りないものを理解する
職場や現場には「あるべき姿」や「年間達成目標」など大きな目標があります。
もし、知らない、分からないといった場合は上司に聞いてみましょう。
その目標の達成に向けて足りないものを考えリストアップしていきます。
どう改善をするのかを考えるのは次のステップです。このステップでは目標と現実を突き合わせて足りないものをリストアップしていきましょう。
ステップ2 リストアップしたものを実現可能なサイズ感まで分解していく。
例えば、クレーム0件が目標で現実としてクレームが3件発生している場合です。
クレーム3件削減とリストアップします。
- コレのサイズをどんどん小さくしていきます。
- クレーム3件削減
- ↓
- クレームが発生した工程の対策
- ↓
- クレームが発生した工程の作業の対策
- ↓
- クレームの発生した工程の作業に使う道具の対策
- ↓
- クレームの発生した工程の作業に使う道具のうちドライバーの対策
といった感じに実現可能なサイズに分解していきます。
例では分解は一本道ですが、分解していくと対策する数はどんどん増えていきます。
分解したものは全て対策が必要なわけでも無いのでとりあえずドンドンぶんかいしていきましょう。
ステップ3 実現可能な改善を行なっていく
分解した問題に対して改善を行なっていきましょう。分解した分改善のハードルは随分と下がっているなずです。
しかし、数が多いだけに手当たり次第というわけにはいきません。効果やコスト、改善完了までの期間等検討して優先度を決めてい改善を進めていきましょう。
優先度を決める方法としてマトリクス図を使った方法がお勧めです。
こちらをどうぞ
以上3ステップが上級者の改善方法です。
最初は難しく感じますがやっていくと体に馴染んでくるはずです。
まずは職場や現場の目標を確認してみましょう。
2、改善に必要な「PDCA」とは?
PDCAとは仕事の進め方を表したものです。改善に応用することで効果的な改善が出来るようになりますので是非覚えましょう。
PDCA は仕事のステップの頭文字を組み合わせたものになります。
- Pは計画のPlan(プラン)
- Dは実行のdo(ドゥ)
- Cは評価のCheck(チェック)
- Aは行動のAction(アクション)
このステップをP→D→C→A→P→D→C→A→P→D、、、、と続けていくことを「PDCAのサイクルを回す」と言います。
各ステップについて解説します。
「P」プラン
Planでは、結果を出すために現実的な計画を立てます。
問題点を分解し改善の計画を立てましょう。
「D」ドゥ
Doでは、計画に沿って確実に実行してきます。実際の改善はここで行います。
「C」チェック
Checkでは、計画と改善の効果の差を正しく測定しましょう。もし差があるようなら追加での改善を検討してください。
「A」アクション
Actionでは、結果へ向けて、改善等の修正に加え、再発防止策、仕組み化等まで含めた行動をすることが大切です。
このPDCAのサイクルを回すことで改善が効果的に進むようになります。是非活用してみてください。
3、誰でも改善の上級者になるべき理由
改善活動に慣れてきたら上級者を目指しましょう。
改善の上級者になると会社からの評価が爆上がりして仕事が楽しくなるからです。
私自身、小さな改善からステップアップしていきました。職場の目標達成の為に改善する姿勢が認められリーダーへ昇格しました。
また、会社の中で地位が上がったことよりも改善を通じ人に頼りにされることが増えました。人に頼りにされる事はとても嬉しいことで仕事を楽しむことができるようになったのです。
リーダーとかになりたくないし、、、。と思う人もいるかもしれません。表立ってリーダーにならなくても、リーダーを影から支えるという役割でも活躍できます。改善の上級者はどこでも頼りにされるもです。
ですので、繰り返しになりますが、 改善活動に慣れてきたら上級者を目指しましょう。
まとめ
記事のまとめです。
- 改善の上級者は3ステップで改善を勧めている
- PDCAを使いこなして改善を進めていこう
- 上級者になれば仕事が楽しくなる
改善の上級者を目指して頑張っていきましょう。