【改善に使える!!】ブレーンストーミングの進め方

改善
People carrying a light bulb and a brain icons

改善アイデアを出すためにブレーンストーミングを行いたいけど、、、。どうやるの?

そんな悩みにお答えします。

☑記事の内容

  1. ブレーンストーミングで改善アイデアを考える手順
  2. ブレーンストーミングのルールとは?
  3. ブレーンストーミングの注意点

私は自動車メーカーの工場で改善活動の指導を10年以上行ってきました。実績を金額に換算すると1億円以上の改善を行なってきたいわゆる改善のプロです。

そんな私が解説していきます。

ブレーンストーミングで改善アイデアを考える手順

ブレーンストーミングの具体的な進め方です。以下の手順で進めていきます。

  1. テーマの説明
  2. アイデアだしなのか問題解決なのかの説明
  3. ゴールを明確にする
  4. ルールの説明
  5. ブレーンストーミング開始

テーマの説明

メンバーに今回集まってもらった理由、テーマについて説明します。

背景や経緯を熟知していないメンバーには時間をとって丁寧に説明します。

アイデアだしなのか問題解決なのかの説明

ブレーンストーミングの目的を説明します。「アイデアを出す」ことなのか「問題を解決する」ことなのかをはっきりさせます。

「アイデアを出す」場合はこの時点で現状についての説明も行い共有します。

「問題を解決する」ことであれば、現状とその原因を説明します。原因は仮設ベースでも問題ありません。

ゴールを明確にする

今回のブレーンストーミングのゴールを設定し明確にします。

アイデアの数や結論まで出すなど、テーマや必要度に合わせて設定します。

これを行わないと、ダラダラとした時間を過ごしてしまう危険性が高くなります。

ルールの説明

全員がブレーンストーミミングに慣れているとしても、ルールの説明を行います。

ルールを明言することでルールの逸脱による失敗を防ぎます。

ブレーンストーミング開始

ここまで進めたらブレーンストーミングでの意見だしを開始します。

メンバーのほかに進行役を立てることを忘れないようにしましょう。

ブレーンストーミングのルールとは?

ブレーンストーミングを行うルールについてです。以下の5つは必ず守るようにします。

  1. 少人数で行う
  2. 意見への批判禁止
  3. 発言を途中で遮らない
  4. 他人の意見に同調してさらに意見を出す
  5. 意見を書き出して見える化する

少人数で行う

少人数で行うことで一人一人の発言機会が向上して活発な意見出しができます。

経験上、3~5人+進行役の人数が最適です。

意見への批判禁止

出てきた意見はどんな意見であれ批判してはいけません。

意見の批判がその場の緊張を生み、自由で画期的なアイデアが生まれることを阻害します。

また、発言でなく、態度も批判的にならないような注意が必要です。

発言を途中で遮らない

発言を途中で遮ることもルール違反です。

発言を途中で遮ると、遮られた人は自分のアイデアに価値がないものと感じてしまうからです。

他人の意見に同調してさらに意見を出す

良いアイデアとは、さまざまな考え方が組み合わされたものだといわれています。

他人の意見に同調して、便乗することでメンバー同士で話が膨らみ活発なアイデア出しにつながります。

意見を書き出して見える化する

ポストイットやホワイトボードなどに意見を書きだします。この時箇条書きで書き出すことがコツです。

見える化することで、意見同士をグルーピングしたりすることができ、さらに新しいアイデアを生むきっかけにもなります。

ブレーンストーミングの注意点

ブレーンスト―ミングの失敗を防ぐためにも以下のことに注意します。

メンバーの地位の違いが影響しないようにする

硬くなりすぎず、リラックスする

リスクの低いアイデアに偏らない

メンバーの地位の違いが影響しないようにする

地位の違いとは、単に役職の違いによる上下関係だけでなく、専門家や有識者といった知識レベルの違いも含みます。

この影響が出ないように開始前に注意を促す、最低限の知識レベルの確保をするといった対策を行うことも必要です。

硬くなりすぎず、リラックスする

業務で行うブレストが会議での発言のように硬くなることは避けます。

良いアイデアはリラックスした状態から生まれることが多いです。

「適度な雑談をしながらブレーンストーミングを進めていく」ぐらいの緩さが必要です。

リスクの低いアイデアに偏らない

常識的な考えにとらわれると「リスクの低いアイデア」に偏る可能性があります。

「リスクの低いアイデア」は効果も薄く、今までのやり方の模倣であることがほとんどです。

招集するメンバーの多様性を確保することで「リスクの低いアイデア」に偏ることを防ぐことができます。

まとめ

記事のまとめです

  1. ブレーンストーミングの手順
    1. テーマの説明
    2. アイデアだしなのか問題解決なのかの説明
    3. ゴールを明確にする
    4. ルールの説明
    5. ブレーンストーミング開始
  2. ブレーンストーミングのルール
    1. 少人数で行う
    2. 意見への批判禁止
    3. 発言を途中で遮らない
    4. 他人の意見に同調してさらに意見を出す
    5. 意見を書き出して見える化する
  3. ブレーンストーミングの注意点
    1. メンバーの地位の違いが影響しないようにする
    2. 硬くなりすぎず、リラックスする
    3. リスクの低いアイデアに偏らない

ブレーンストーミングでアイデアを考える手順について解説しました。

ブレーンストーミングは上手く活用すれば効果が高い方法ですが、多人数が集まるため開催コストが高くなりがちです。

事前の説明事項は召集前にメール等で行うなどして、考える時間以外の圧縮を行うことも重要となっていきます。