上司と部下の関係って難しいよな、、、。
そんな悩みにお答えします。
☑記事の内容
- 上司と部下の関係の種類と理想の関係とは?
- 上司がやってしまう、ダメな関係構築
- 良好な関係を築くためのポイント
私は自動車メーカーの工場で改善活動の指導を10年以上行ってきました。実績を金額に換算すると1億円以上の改善を行なってきたいわゆる改善のプロです。
そんな私が解説します。
上司と部下の関係の種類と理想の関係とは?
上司と部下の関係には複数の種類があります。
暴君/下僕型
失業や転籍といった現状から悪い変化を恐れて部下が恐怖心をもとに従う状態/従わせている状態の関係性
きつね/たぬき型
保身のための処世術として付き合っている、信頼や期待などない表面上の関係性
カリスマ/信奉者型
部下が無批判に上司の権威や神秘性に寄りかかり熱狂している関係性
親分/子分型
義理人情や派閥維持、打算的な考えでの関係性、ウマが合うといった表現をする
サポーター/ドリーマー型
個人的な相互信頼や夢の共有、親心、慈愛といった組織人としての立場を超えた人間同士の啓蒙的な関係性
監督者/作業者型
職務遂行責任のみによるドライな関係
指導者/賢従者型
相互の信頼感と指導者への尊敬、仕事の使命感や高度な職務遂行責任に基づく関係
これらの関係性で理想の関係性はどれでしょうか?
一般的な企業であれば、指導者/賢従者型が理想の関係性です。監督者/作業者型の業務上最低限な関係よりも一歩進んだ深い関係性になります。
また、企業の規模や、職種によっては親分/子分型やサポーター/ドリーマー型も理想の関係と考えられることもあります。
上司がやってしまう、ダメな関係構築
言わずもがなですが、暴君/下僕型の関係性を築く原因となるパワハラ的な行動はご法度です。
- 飲みなど、業務上の付き合いを超える付き合いをする
- 反対もしないが賛成もしない
- 部下にやらせず、自分でやってしまう
- 悪い情報を部下に隠す
- 上司に従順な部下を評価する
- 部下の忖度を良かれと思う
- 部下を子分扱いしてしまう
- 部下へ希望を語らない
といった行動を部下との関係性の中で行っていませんか?
これらの行動は理想うとする上司と部下の関係性を築き上げる阻害要因となります。
思い当たる上司の立場の方は今日からでも正すこと心がけましょう。
良好な関係を築くためのポイント
- 共通の目的を意識できるきっかけを持つ
- 積極的なコミュニケーションを意識する
- 適度な距離感を意識的に保つ
- お互いを尊重しあう
共通の目的を意識できるきっかけを持つ
上司と部下は、業務目標や会社の方針など共通の目的をもって業務を遂行しています。
しかし、現実には共通の目標を意識する機会はそんなに多くありません。共通の目的をしっかり言語化して共有するためのきっかけを持つことが重要です。
業務を任す/任されるときなど、日常の中でも意識すれば目的の共有は可能です。
共通の目的をお互い意識することで関係性を良好なものに改善することにつながります。
積極的なコミュニケーションを意識する
コミュニケーションが適切でないと良好な関係性を構築することは困難です。
上司は一方的な指示を行うのではなく、部下の意見を聞いてみる/部下は指示待ちにならないように積極的に上司に話しかけてみるなどのお互いの歩み寄りが重要です。
特に上司の立場の方は部下の主体的な発言を引き出す雰囲気作りが大切です。忙しそうな上司、困った/怖い雰囲気を出している上司に発言はしにくいものです。
職場の雰囲気のためにも上司たるもの、忙しくても/困っていても涼しい顔で業務を遂行しましょう。
適度な距離感を意識的に保つ
良好な関係とは、「親しい関係」ではありません、あくまでも業務での良好な関係を築くことを意識します。
仕事終わりの飲みなどで距離を縮めすぎたり、プライベートに踏み込みすぎることは避けましょう。プライベートは謎めいているぐらいが程よいものです。
また、近すぎる距離感は同情心を抱いたりすることで業務上の正しい判断を妨げる危険性もあります。
お互いを尊重しあう
「上司」、「部下」の関係性であても、互いは一人の人間であることを忘れてはいけません。
上司が部下の人間的な批判をすることが良くないことだということは広く知られていますが、部下も上司を一人の人間として認め尊重することが大切です。
上司なんだからこれぐらい、、、。と頼っていることが人格否定につながっていることもあります。
お互いの人間性をよく知り、尊重しあった上での「上司」と「部下」の関係性を築いていきましょう。
まとめ
記事のまとめです。
- 理想の上司と部下の関係性は
- 指導者/賢従者型
- 相互の信頼感と指導者への尊敬、仕事の使命感や高度な職務遂行責任に基づく関係
- 良好な関係を築くためのポイント
- 共通の目的を意識できるきっかけを持つ
- 積極的なコミュニケーションを意識する
- 適度な距離感を意識的に保つ
- お互いを尊重しあう
上司と部下の関係性について解説しました。
会社や組織に所属する以上ほとんどの方が上司か部下の立場のはずです。お互いの立場にあった振る舞いで理想の関係性を築いていきましょう。