改善の効果って思ったより無いな、、、。
数字以外の効果も感じるのだけどコレってなんだろ?
改善の効果は数字だけでは無いですよね?
上級者は効果の表現方法で効果を2倍以上にします。
そんな方法について解説していきます。
☑️記事の内容
- 【効果が2倍⁉︎】改善の効果の表現方法
- 定性評価による結果を発見する方法 7選
- 現場で使える 評価対象の具体例
この記事を書いている私は、自動車メーカー工場で改善活動の指導経験が10年以上。金額換算すると1億円以上の改善経験があります。
そんな私が解説していきます。
【効果が2倍⁉︎】改善の効果の表現方法
改善の効果を表現するときは
「設備Aの不良率が25%下がり 〇〇件/月になった」
と表現する事が一般的です。しかし実際に改善活動しているとそれ以外の効果があるはずです。
「チーム全体が良くコミュニケーションを取るようになった」、「設備の構造に詳しくなった」、「なぜなぜ分析についての理解が深まった」
などの効果です。
改善の効果を表現する際、「数字で明確に表せる効果」と「数値では表せない効果」を表現することでより多くの効果を報告することができます。
「数字で明確に表せる効果」の事を「定量効果」や「定量評価による結果」といい、「数値では表せない効果」の事を「定性効果」や「定性評価による結果」と言います。
聞き慣れない言葉かもしれませんが用語として覚えておきましょう。
この「定量評価」と「定性評価」で結果を評価する事で今までの2倍以上の結果にについて報告ができるようになります。
ウチの会社は数字でしか効果確認しないルールなんだけど、、、。という会社もあるかもしれません。そんな場合は定性評価による結果を数値化する方法で対応していきましょう。
「チーム全体が良くコミュニケーションを取るようになった」を「チーム全体が良くコミュニケーション能力が5段階で評価すると1から3に上がった」といった感じです。
定性評価による結果を発見する方法 7選
先ほども解説しましたが、「定性評価」とは「数値であは表しにくいのものに対する評価」です。
この特性上、あらかじめ一定の基準を定めて現場を観察することで評価しやすくなります。
以下の観点で現場を観察して評価をしてみましょう。
- スピード力
- 任せた業務の対応スピードは素早くなったか
- 報連相は適切な速さで行えているか
- 規律性
- 倦怠状況が好転したか
- 身だしなみや振る舞いに変化はあったか
- 協調性
- 従業員同士でのつながりに変化はあったか
- 必要に応じて他部門、他社の人間とも協力できているか
- 積極性
- 業務に主体的に取り組むようになったか
- 苦手な分野の業務にも前向きに挑戦しているか
- 責任感
- 業務の期日を守れているか
- 任された業務は必ず遂行しているか
- 創意工夫
- 業務を進める中で工夫をしているか
- 新しい改善案の提案力が向上したか
- 知性
- 製品や設備への知識は向上したか
- お客様や業界、業種の知識は向上したか
この7つの観点で現場を観察し評価しましょう。
現場で使える 評価対象の具体例
実際の現場での具体例です。
- ・改善活動を通して分析能力が向上し問題解決のスピードが向上した
- ・チームのコミュニケーションが増えた
- ・日頃の点検の重要性に気づき、朝の点検に遅刻するこがなくなった
- ・設備メーカーの方と定期的に勉強会を開催するようになった
- ・自ら問題点を発見し、改善に取り組むようになった
- ・全体のスケジュール感が理解でき、個人の担当業務の遅れが無くなった
- ・改善の着想が豊かになり、今までにない方法での改善を発想できるようになった
- ・設備の内部構造について詳しくなった
いずれも数値でその成果を表しにくいものです。メンバーや従業員の成長を見逃さないためにも、定性評価を必ずおこない見えない部分の評価を行いましょう。
特に、上司への報告が必要な場合は定量評価による結果だけでなく定性評価による結果を報告しましょう。
上司の視点で考えれば、改善活動を通じて現場の能力がどのくらい向上したのかは数値的な効果より知りたいものです。
まとめ
記事のまとめです。
- 効果は定性効果と定量効果の両方を報告しよう
- 定性評価を行うときの視点は7つ
- ・スピード力
- ・規律性
- ・協調性
- ・積極性
- ・責任感
- ・創意工夫
- ・知性
- 上司は定性効果の方が気になっている
改善活動の効果は多いほどその活動の達成感は高くなります。特にリーダーをする場合は効果の取りこぼしに注意して評価しましょう。