上司に「ゴエス」が出来てないって怒られた、、、。
そもそも5Sって何?、、、食べ物?
そんな疑問にお答えします。
☑️記事の内容
- 【初心者向け】5S?何それ?現場で使われる5Sとは?
- 「5S」の目的とは?効果があるの?
私は自動車メーカーの工場で改善活動の指導を10年以上行ってきました。実績を金額に換算すると1億円以上の改善を行なってきたいわゆる改善のプロです。
そんな私が解説します。
【初心者向け】5S?何それ?現場で使われる5Sとは?
現場や職場でよく使われる「5S(ゴエス)」職場環境の維持改善に用いられるスローガンで現場や職場において徹底されるべき事項を5つにまとめたものです。
現場や職場で実施していくことは整理する、整頓する、清掃する、清潔にする、躾(しつけ)をするの5つになります。
これらのローマ字での頭文字がSであり、実践するべき5つのSということで「5S(ゴエス)」と呼びます。
よく「5S」というと掃除や綺麗にすることをイメージしますが、少し間違っているということになります(上司が清掃のイメージしか持ってない場合はスルーしておきましょう)。
詳しく説明していきます。また、取り組む順番も重要ですので覚えていきましょう。
整理
必要なものと不必要なものを区別していらないものを処分すること
不必要なものが仕事の邪魔をしたり、不要なコストとなったり、間違いを誘発したりします。
現場や職場では必要なものだけがある状態にしましょう。
整頓
必要なものを使いやすく正しい場所に正しく置くこと
見た目に綺麗に並べておくことが重要ではありません。
機能美を意識して使いやすく、収めやすいそんな状態を目指しましょう。
清掃
身の回りや職場を綺麗に掃除して、いつでも利用可能な状態にすること
ゴミや汚れを清掃するというだけだはありません。整理、整頓された状態を維持していくことも清掃です。
常に必要なものだけを扱うようにし、使いやすい状態で置かれているようにすることです。
清潔
整理、整頓、清掃が出来ている状態を維持し、誰がみても綺麗でわかりやすい状態を保ち、その状態を保とうという気持ちにさせること
見た目的に美しいというものでなく、整理、整頓されている状態をきれいと感じ、そこから外れたときに違和感を感じることが大切です。
この違和感は異常に傾き始めている状態に気付き、問題を未然に防ぐために大切な感覚です。
躾(しつけ)
現場や職場のルールを守り、習慣づけること
ルールというと制約的なイメージがありますが、ここでの意味は良いことを習慣化させ定着させるための意味です。
良いことが自然にできるようになると現場力も高まります。
つまり「5S」とは、当たり前のことを当たり前にやることなのです。
「5S」の目的とは?効果があるの?
「5S」の目的は現場や職場を正常な状態で維持することにあります。
現実的な現場や職場は正常な状態から外れているものです。その外れているところが原因となってムダな作業や作業のバラつき、そして品質不良や納期遅れへといった問題へと発展しています。
「5S」を確実に行うことで現場のや職場を正常な状態へへ近づけ問題を未然に防ぐ効果があります。
例えば、道具や資料、材料などを探し回りながら作業した場合と正しい道具、資料、材料が揃った状態で作業するのでは効率の違いや品質の違いがあって当然です。
この違いを正していくことが「5S」、それにより向上した作業効率や品質が効果となるのです。
まとめ
まとめでです。
- 「5S」とは現場や職場において徹底されるべき事項を5つにまとめたものです。
- 整理、整頓、清掃、清潔、躾(しつけ)の頭文字で「5S」という
- 「5S」の目的は現場や職場を正常な状態で維持すること
- 「5S」の効果は品質の向上や作業効率の向上といった様々なものに効果がある。
「5S」について解説しました。
「5S」について解説しました。これで上司に「5Sが出来てない」「手が空いたら5Sを行うように」と言われても対応できますね。
掃除と思って取り組む「5S」と本来の目的、効果を意識して取り組む「5S」は大きな差があります。
ぜひ、目的や効果を意識して取り組んでみてください。