なかなか自分の思いって伝えにくいな、、、。
そんな悩みにお答えします。
☑記事の内容
- 【コミュ力爆上げ】現場での必要なコミュ力とは
- アイメッセージってどんなこと?
- 実際にアイメッセージを使うには?
私は自動車メーカーの工場で改善活動の指導を10年以上行ってきました。実績を金額に換算すると1億円以上の改善を行なってきたいわゆる改善のプロです。
そんな私が解説していきます。
【コミュ力爆上げ】仕事での必要なコミュ力とは
仕事で最も必要なコミュニケーション能力は「伝える力」です。
自分の思いがうまく伝えられないと思う原因はコミュケーション能力(コミュ力)が不足しているからです。
コミュニケーション能力は「対人的な人間関係において互いの意思疎通をスムーズにするための能力」です。
仕事で必要とされるコミュニケーション能力は大きく3つです。
- 他者を巻き込む力
- 理解させる・説得する力
- 論理的に伝える力
どれも相手に何かを伝えるための能力であることが特徴です。
どんなに能力が高くても、それを誰かに伝えて行動に移せなければ成果を上がりません。
業務能力値×アウトプット効率(伝える力)=成果
となっているからです。
10の能力があるけど、コミュ力能力が低くて30%しか他人に伝えれないAさんと、6の能力で、コミュ力が高く90%を他人に伝えることができるBさんを比較すると
10×30%=3
6×90%=5.4
と伝える力が大きいほうが成果が高くなります。
ですので仕事で必要とされるコミュニケーション能力=伝える能力なのです。
アイメッセージってどんなこと?
人へ何かを伝える場合、「アイ(I)メッセージ」と「ユー(YOU)メッセージ」の2つの方法があります。
この「アイメッセージ」で相手に伝えることができれば、相手の受け取り方に余裕ができてスムーズに伝えることができます。
例えば、文書の保管をしてほしいときに
「文書を保管しておいてくれ」と伝えるのは「ユーメッセージ」です。「文書を保管しておいてくれると、私は助かるんだよな」と伝えるが「アイメッセージ」です・
「文書を保管しておいてくれ」という指示を主語と述語で明確に表現すると「あなたは、文章をしっかり保管しなさい」といった命令文になっていることがわかります。
このように「ユーメッセージ」はダイレクトに命令をしているように伝わってしまします。
誰もが人にコントロールされることを嫌いなので、命令されると反発や反論したくなります。
実際に「今は忙しいです」と反論されないにしろ、心の中で反発していれば雑な方法での保管になってしまいます。
「仕事上の命令や指示だから命令でも問題ない」と思う方も多いと思います。
しかし、仕事のできるコミュ力高めの人は「人に気持ちよく動いてもらう」指示、命令を行っているものです。
なので「アイメッセージ」での伝え方が必要となるのです。
「アイメッセージ」では「文書を保管しておいてくれると、私は助かるんよな」と伝えます。主語と述語で明確に表現すると次のようになります。
「私は助かるんです。あなたが文書を保管してくれると」
「私」を主語にしてメッセージを伝えていることがわかります。
この伝え方ではあくまでも自分の気持ちや感情を伝えているだけに過ぎず、相手に不要なプレッシャーや重圧を与えることはありません。
相手から見れば命令されているわけではないので、選択権を与えられている状態になります。
文書を保管しなくてもいいし、保管してもいいといった選択ができます。
人は自分で選択できることには好意的に行動するものです。「アイメッセージ」での伝え方をすることで、多くの人は命令されたわけではないのに行動しようと感じます。
実際にアイメッセージを使うには?
「アイメッセージ」を実際に使うには次の2つのことに注意するだけです。
ストレートに要望を伝えない
自分の感情を付けくわえる
例えば
「この業務では自部門で処理が困難と説明されていますが、外注業務を組み合わせたらどうなりますか?詳しく説明してください」であれば、
「この業務では自部門で処理が困難と説明されていますが、外注業務を組み合わせたらどうなりますか?詳しく説明していただけると嬉しいです」のように要望部分に自分の感情を加えて「アイメッセージ」にします。
単純なお願いでも「ちょっとゴミ捨ててきて」と伝えるのではなく
「ちょっとゴミを捨ててきてくれると、すごく助かるのだけど?」と自分の感情を加えて伝えます。
「あなたは○○をしなさい」といった「ユーメッセージ」を口にしそうになった時に
- 「私は嬉しい」
- 「私は安心できる」
- 「私は助かる」
- 「私は困る」
- 「私は悲しい」
などといった自分の感情を付け加えることで「アイメッセージ」で伝えることができます。
まとめ
記事のまとめです
- 仕事に必要なコミュニケーションの能力は「伝える力」
- 伝え方は「アイメッセージ」で
- 「アイメッセージ」にするには2つの注意点がある
- ストレートに要望を伝えない
- 自分の感情を付けくわえる
コミュニケーション能力の中でも伝えることについて解説しました。
自分の感情をを言い表すだけで、相手が自ら動いて要望を叶えてくれる「アイメッセージ」を使いこなせれば、伝える力は100%を超えることも起きます。
相手が自分のためにプラス@で行動しくれることが起きるからです。
「人たらし」といったコミュニケーション能力の称号が手に入るように日々の指示や命令に「アイメッセージ」を取り入れていきましょう。